千葉ダービー第1章は衝撃のブザービーター決着、第2章へ
アルティーリ千葉が千葉ジェッツを相手に劇的な逆転勝利を収め、1勝1敗のスプリットで初の直接対決を終えた。

JAPAN—
要点
- 3月28日・29日に千葉ポートアリーナで開催された千葉ダービーは、千葉ジェッツが初戦を88-71で勝利。
- 第2戦はアルティーリ千葉が70-69で逆転勝利し、エヴァンス・ルークがブザービーターを決めた。
- 千葉ジェッツの富樫勇樹は第2戦で残り10秒に逆転3ポイントを成功。
- アルティーリ千葉のエヴァンス・ルークは試合後、ブザービーターは自身初と語った。
- 両チームの次戦は5月2日・3日、ららアリーナ東京ベイでレギュラーシーズン最終戦として行われる。
- 千葉ジェッツの西村文男とアルティーリ千葉の大塚裕土が今季限りで引退する。
初の直接対決はスプリット
千葉ポートアリーナに5,872人の観客が詰めかけた3月28日、千葉ジェッツ(千葉J)とアルティーリ千葉(A千葉)による初の千葉ダービーが実現した。Bリーグのレギュラーシーズン中に行われたこの2連戦は、両チームがそれぞれの歴史を背負い、激しい戦いを繰り広げた。 初戦は千葉Jが88-71で貫録の勝利を収めた。ナシール・リトルが19得点、富樫勇樹が18得点、渡邊雄太が15得点を記録し、チーム全体で26アシストをマーク。ペイント内でのフィールドゴール成功率は60.0%(40本中24本成功)と圧倒した。 一方のA千葉は、エヴァンス・ルークが16得点、マリアル・シャヨク、デレク・パードン、トレイ・ポーターが各12得点を挙げたが、フリースロー成功率で劣り(8本中6本成功に対し千葉Jは18本中16本成功)、ペイント内での得点でも38-48と上回られた。
第2戦、富樫のクラッチスリーからエヴァンスのブザービーターへ
第2戦は一転して接戦となった。千葉Jが第4クォーター残り3分38秒から富樫のフリースロー、レイアップ、金近廉の3ポイント、そして富樫の逆転3ポイントで10-0のランを見せ、残り7.8秒で69-68と逆転した。 しかしA千葉はタイムアウト後、ハーフコートからのインバウンドで攻撃を組み立てた。マリアル・シャヨクのステップバック3ポイントが外れたが、エヴァンス・ルークがリバウンドを奪い、フェイドアウェイジャンパーをブザーと同時に決めて70-69で勝利した。 エヴァンスは試合後、「ボールが手を離れた瞬間、すごくいい感触でした」とコメント。このブザービーターは自身初の経験だという。
両チームの背景と対照的な歩み
千葉JはBリーグ、天皇杯、EASLを制した伝統的強豪である。一方のA千葉はB2で3年間にレギュラーシーズン通算160勝20敗(勝率.888)という記録破りの成績を残し、東地区3連覇を達成してB1に昇格した新進気鋭のチームだ。 両チームは同じ千葉県を本拠地としながら、これまで直接対決の機会がなかった。今回の「クロスタウン・ライバリー」は、千葉ポートアリーナで初めて実現した。 第2戦では、A千葉の若手スターター(黒川虎徹、渡邉伶音ら)が千葉Jの日本代表級スターターに果敢に挑み、失うものがない姿勢でプレーした。
数字が示す勝敗の分かれ目
第1戦ではフリースロー数とペイント内得点が大きく影響した。千葉Jは18本のフリースローを得て16本成功(88.9%)したのに対し、A千葉は8本中6本成功(75.0%)にとどまった。ペイント内得点では千葉Jが48点、A千葉が38点と差がついた。 第2戦では、A千葉のディフェンスが千葉Jの得点を69点に抑えたが、オフェンスでは70点とわずかに上回った。リバウンドではA千葉がオフェンスリバウンドを24本奪い、セカンドチャンス得点で14-11とリードしたが、千葉Jのフィジカルなディフェンスに苦しんだ。 A千葉のアンドレ・レマニスHCは第1戦後、「立ち上がりの4~5分は緊張があったかもしれない」と述べ、経験の差を認めた。
引退を控えるベテランたちのラストシーズン
今季限りで引退する選手が両チームにいる。千葉Jの西村文男は長年にわたりチームを支えてきたベテランで、第2章ではブースターとともにその功績をたたえる特別な舞台が用意される。 A千葉の大塚裕土はクラブ創設当初から5年間キャプテンを務めてきた。彼のラストゲームでもあり、B1での20勝目がかかる重要な一戦となる。 両選手は5月2日・3日のららアリーナ東京ベイでの対戦で、有終の美を飾ろうとしている。
第2章への期待と展望
千葉ダービー第1章は1勝1敗のスプリットで幕を閉じたが、第2章は5月2日(土)・3日(日)にららアリーナ東京ベイで行われるレギュラーシーズン最終戦となる。千葉Jにとってはチャンピオンシップに向けた弾みをつけるシリーズであり、A千葉にとってはB1残留をかけた重要な戦いでもある。 両チームのファンはすでに第2章を心待ちにしており、特にエヴァンスのブザービーターが生んだ興奮は、次なる対戦への期待を一層高めている。 千葉ダービーは、単なる地域対決を超え、Bリーグの新たな名物カードとして成長する可能性を秘めている。
まとめ
- 千葉ダービー第1章は千葉JとA千葉が1勝1敗で終了。
- 第2戦のエヴァンス・ルークによるブザービーターは、両チームの歴史に残る名場面となった。
- 千葉Jは伝統と経験、A千葉は若さと勢いが武器。
- フリースローとペイント内得点の差が勝敗を分けた。
- 西村文男と大塚裕土の引退が、第2章に特別な意味を加える。
- 5月2日・3日のららアリーナ東京ベイでの再戦が、レギュラーシーズンのクライマックスとなる。








